ビットコインを買ってはいけないタイミングとは 

「暗号資産(仮想通貨)はいつ買えばいいのかな?」

「今買っても高すぎるんじゃない・・?」

暗号資産(仮想通貨)を購入するタイミングは、多くの人が悩むのではないでしょうか。

この記事では、ビットコインを買うべきタイミング、買ってはいけないタイミングについて、「RSI」という指標を使って解説します。この記事を読むと、いつ暗号資産(仮想通貨)を買えばいいのか・買ってはいけないのかをご自身で判断できるようになります。

ビットコインを買うべきでないのは「RSIが70以上」になっているとき

結論からいうと、「RSI」という指標が70を超えているのであれば、暗号資産(仮想通貨)を購入すべきタイミングではありません。

RSIの数値は次のサイトで確認できます。一番右のドットにカーソルを合わせると、数値が表示されるはずです。

https://stats.buybitcoinworldwide.com/monthly-rsi/

チャートを使ったトレードをされている方であれば、利用しているチャート上にRSIを表示させるとよいでしょう。

RSIとは「相場が過熱気味である」ことを示す指標

RSIは0~100の数値で表される指標で、相場の勢いを表します。具体的には、次の式で導かれます。

RSI = (一定期間の上げ幅の合計) ÷(一定期間の上げ幅と下げ幅の合計)×100

たとえば過去30日間の上げ幅の合計が400万円、下げ幅が260万円だったとしましょう。

このときRSIは、

400万/(400万+260万)×100=60 

となります。

RSI>70で「買われすぎ」

RSIが70を超えると、その金融商品が「買われすぎになっている」状態です。なぜならRSIが大きくなることは、「一定期間の上げ幅(の合計)に対して下げ幅が少ない」状態だから。つまり、金融商品の価格がどんどん(ほとんど下げることなく)上昇していることを示しています。

価格が上昇することで多くの人の注目が集まりさらに買われるため、どんどん価格が上昇していきます。

やがて急落がはじまる

やがて買う人がいなくなり、売られ始めると、どんどん売りが進んで価格が急落します。「売るから価格が下がる」「下がるから急いで売る」が繰り返され、あっという間に価格が落ちていくでしょう。

過去にビットコインでRSI>70になったタイミングとは

RSIが70以上になったタイミングを、チャートで振り返ってみましょう。下記の画像は、ビットコインの価格とRSIの推移を併記したチャートです。

ビットコイン価格とRSIのチャート

ビットコイン価格とRSIのチャート

ローソク足チャートの下側にある紫色の折れ線がRSIで、横方向に引かれている赤色の点線が、RSI=70のラインです。上記のチャートを見ると、これまでRSIが70を超えたタイミングが4つあることがおわかりいただけると思います。期間を表にまとめると、次のとおり。

 

チャート上の番号 RSI>70になった期間
2012年11月~2013年6月
2013年7月~2014年2月
2016年10月~2017年12月
2020年10月~2021年4月

ビットコインがどんどん上昇していた時期と一致する

お察しの良い方はなんとなくお気づきかもしれません。上記のRSI>70になったときは、「ビットコインの価格がどんどん上昇していた時期」と一致するのです。それぞれの時期と価格の上昇率をまとめると、次の表のとおり。

チャート上の番号 当時の価格   最高値 上昇率
¥900 ¥13,000 1444%
¥9,000 ¥117,000 1300%
¥73,000 ¥2,400,000 3288%
¥1,140,000 ¥6,500,000 570%


14倍・13倍・33倍・6倍とはちゃめちゃな勢いで価格が伸びていっていた時期でした。

価格のピークを迎えたビットコインは下落する

ですがご存知のとおり、ビットコインはピークを迎えたあと、いずれの時期においても急落します。下落率を見てみましょう。

チャート上の番号 最高値   最低価格 下落率
¥13,000 ¥6,400 ▼51%
¥117,000 ¥18,000 ▼85%
¥2,400,000 ¥360,000 ▼85%
¥6,500,000 ¥3,200,000 ▼51%

半分になるのはまだましで、9割近くの価格が失われてしまうことも。たとえば③の時期に100万円分のビットコンを買っていたら、その価値は15万円まで下がってしまったということです。この記事を読んでいる方の中にも、苦い経験をされた方がいらっしゃるかもしれません。

ホールドし続けていたら含み益になるが、時間がかかるし精神的なダメージが大きい

「でも②の時期(11万7000円)にビットコインを買って、今まで売らずに持ち続けていたら、めっちゃ儲かるんじゃない?」

そう思われる方もいるかもしれません。理論上はそうです。正しいです。いつ含み益が出るのかわからない不安な状態のまま数年間持ち続けることが可能であれば、そうでしょう。

ちなみに②のピーク価格を超えるまでには3年2ヶ月費やされました。そして③の240万を超えるまでには、ピークを付けてから3年かかっています。3年間不安なままホールドし続けるよりも、適切な時期に買って安心してホールドしたほうがずいぶんましなのではないでしょうか。

まとめ

ビットコイン買ってはいけないタイミングについてまとめると、次のとおり。

  • RSIが70を超えているときは買ってはいけない
  • RSIが70を超えるときに買うと高値掴みになる
  • RSI70を超えると、やがて暴落が始まる

ビットコインを買うときの参考にしてくださいね。

ちなみに今日(2021年8月)現在のRSIは66(参考 https://stats.buybitcoinworldwide.com/monthly-rsi/)。ぎりぎり大丈夫だと(個人的には)思います。おそらくRSIは今後上昇すると思われるので、ビットコイン購入を検討している方は、お早めに行動したほうがいいでしょう。